●国税庁が偽造防止のため収入印紙19券種の形式を改正

国税庁が、収入印紙の偽造防止のため、一部の券種について形式を改正し、平成30 71日から適用を開始すると発表しました。可視領域では無色ですが、紫外線ランプを照射すると発光するインキなどが施されます。

 

収入印紙は印紙税を納めるためのもので、領収書や賃貸借契約書、業務請負契約書などに貼付することが法律で義務付けられています。

現行の31 券種(1円、2円、5円、10 円、20 円、30円、40 円、50 円、60 円、80 円、100 円、120 円、200 円、300 円、400 円、500円、600 円、1,000 円、2,000 円、3,000 円、4,000 円、5,000 円、6,000 円、8,000 円、10,000 円、20,000 円、30,000 円、40,000 円、50,000 円、60,000 円、100,000 円)のうち、形式を改正する券種は、19 券種(200 円、300 円、400 円、500円、600 円、1,000 円、2,000 円、3,000 円、4,000 円、5,000 円、6,000 円、8,000 円、10,000 円、20,000 円、30,000 円、40,000 円、50,000 円、60,000 円、100,000 円)です。

形式改正により、次の偽造防止技術が施されます。

まず、改正するすべての券種に特殊発光インキ(可視領域では無色だが、紫外線ランプの照射で発光するインキ)及びマイクロ文字、着色繊維及び透かし入用紙が使用されます。そして、200 円券については、パールインキ(見る角度でパール色の光沢模様が現れる技術)とイメージリプル(特殊レンズを重ねると、「200」の文字が現れる技術)が施されます。

300 円から600 円の券種(4 券種)については、メタメリックインキ(専用シートを重ねると、模様が消える技術)が使用されます。また、1,000 円以上の券種(14 券種)については、メタリックビュー(見る角度を変えると、複数の模様が現れる技術)が用いられます。

なお、国税庁では「改正前の収入印紙については、改正後の収入印紙の適用開始後も引き続き使用することができる」としています。