●年金受給者に送付した源泉徴収票に記載誤り発覚―日本年金機構

日本年金機構が年金受給者に対して送付した「平成29年分公的年金等の源泉徴収票」の一部について、記載内容に誤りがあることが判明したと発表しました。国税庁も急きょホームページなどで、その記載誤りについて注意を喚起しています。

 

日本年金機構によると、年金受給者に送付した「平成29年分公的年金等の源泉徴収票の記載内容に、次のような誤りがあることが判明した」としています。

平成30112日以降に「平成29年分公的年金等の源泉徴収票を年金受給者に送付したところ、一部の年金受給者の源泉徴収票について、記載された『控除対象配偶者』及び『控除対象扶養親族』の氏名(漢字氏名、フリガナ)に誤りがあることが判明した」としています。

ただし、源泉徴収票に記載された事項のうち、「支払金額、源泉徴収税額など、他の項目に誤りはない」とのことです。

こうした誤りが発生した原因については、「平成29年分公的年金等の源泉徴収票の作成に当たって、年金受給者から提出された平成29年分公的年金等の受給者の扶養親族等申告書に基づき、委託契約業者が控除対象配偶者の氏名等のデータ入力処理を行いったが、その際に誤りが発生した」とのことです。

また、日本年金機構としても、委託契約業者の管理及び監督が不十分だったことを認めています。

一方、この日本年金機構の不祥事について国税庁では「源泉徴収票の記載内容に誤りがある方に対して、正しい源泉徴収票が1月末を目途に日本年金機構から再送付される予定です。正しい源泉徴収票が送付された後に、確定申告書を作成していただきますようお願いいたします。また、既に確定申告書を提出済みの方で、源泉徴収票の控除対象配偶者欄及び控除対象扶養親族欄の氏名に誤りがあり、是正が必要な場合については、税務署からご連絡させていただきます」としています。