e-Taxの利用に関するアンケート調査の結果―「利用しようと思った理由」に変化

今年2月に実施した国税の電子申告システム(e-Tax)の利用に関するアンケート調査の結果を国税庁がまとめました。それによると、e-Taxを利用しようと思った理由で「申告書の作成・送信が容易だから」という回答が俄然増えています。

 

今回のアンケート調査は、今年2月から5月にかけて国税庁が実施したもので、個人、法人合わせて43674件から回答を得ています。

主な質問に対する回答を見てみると、まず「e-Taxや確定申告書等作成コーナーを利用するきっかけとなったもの」という質問に対しては、一番多かったのが「国税庁のホームページ」の23636件でした。2番目に多かったのは「税務署からの案内」で6808件、3番目は「テレビ・ラジオ」の3779件でした。

次に、「e-Taxで利用した手続き」では、一番多かったのが「所得税申告」で42429件でした。2番目は「申請・届出手続き」(3127件)で、3番目に多かったのは「納税手続き」(2102件)となっています。

e-Taxを利用しようと思った理由」については、「税務署に行く必要がないから」が一番多くて37384件でした。2番目に多かったのは「税務署の閉庁時間でも申告書等の提出(送信)ができるから」(3751件)で、3番目は「申告書の作成・送信が容易だから」(26673件)となっています。

じつは、前年の調査では「パソコン(インターネット)を活用できるから」( 21,109件)が3番目で、「申告書の作成・送信が容易だから 」(12237件)は7番目でした。

このアンケート調査では、e-Taxを利用していない方に対して、その理由を尋ねています。前年は「電子証明書の取得(更新)に費用や手間がかかるから 」が34.4%で一番多かったのですが、今回は前年2番目だった「ICカードリーダライタの取得に費用や手間がかかるから」が34.1%でトップとなっています。